一橋大学の指定国立大学法人構想
2025年に創立150周年を迎える一橋大学は、建学以来、各界の指導的担い手を育成するとともに社会科学の諸分野を中心として最高水準の研究を展開する卓越した学術コミュニティとして歩んできました。この歴史と伝統を継承しつつ、日本の人文社会科学分野を世界的に発展させるモデルとなることを期待され、本学は2019年に指定国立大学法人に指定されました。
指定国立大学法人は、国内の競争環境の枠組みから出て、国際的な競争環境の中で、世界の有力大学と伍していくことが求められています。このことを念頭に置き、本学が社会科学分野における世界最高水準の国際的な研究・教育拠点となるための方策を、第4期中期目標期間における指定国立大学法人構想として取りまとめましたのでここに公表いたします。
この中で特に重視しているのは、多様な研究教育分野の特性を踏まえつつ、少数精鋭組織の機動力を生かし、全学が一体となって国際競争力の強化と取組の質的転換を図るための構造改革を推進することです。具体的には、学長主導で新たな仕組みを創設し、全学的な人事ガバナンスを強化することでダイバーシティ(国際化・多様化)を強力に推進することや、社会科学の側から文理融合を加速させるために学部横断的な研究組織の機能強化を図ることです。
この構想は、本学のさらなる発展のみならず、日本の社会科学全体のレベルを大きく引き上げる先導的な役割を果たすことを目指して策定したものです。本学は学長のリーダーシップのもと、これらの取組を全学一丸となって推進し、今後も指定国立大学法人としての役割を果たしてまいります。
2023年3月
学長 中野 聡
一橋大学の指定国立大学法人構想関係資料
メディア掲載情報
- 読売新聞朝刊(2023年5月10日)に中野学長のインタビュー記事が掲載されました
2023年5月10日の読売新聞朝刊の「eyes」欄(教育界で注目の人へのインタビューを随時掲載)に、中野学長への指定国立大学法人構想に関するインタビュー記事が掲載されました。
指定国立大学法人への申請の理由、社会科学への期待と本学の立ち位置、四大学連合の連携等、取組の強化に向けた今後の見通しなどについて語っています。
※詳細は読売新聞紙面のほか、オンライン(読者会員限定となります)にてご覧いただけます。