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社会科学の発展を考える円卓会議

超高齢社会の到来による深刻な社会課題、日本におけるイノベーションの停滞、AI・ロボットなど急速な科学技術の発展に伴って生じる法・社会・経済問題等、日本や世界が直面している諸問題の解決には、社会科学の研究とそれに基づく人材育成の強化が不可欠です。これらの諸問題の深刻さを考えるならば、日本の社会科学の研究・教育に抜本的なテコ入れを行い、次の時代に世界の社会科学の発展をリードできる体制を作ることは、我が国にとって喫緊の課題であります。

このような問題意識から、社会科学の研究大学として長い歴史と実績をもつ一橋大学がイニシアティブをとり、産官学のすべての英知を結集して日本の社会科学を発展させるための方策を構想していく場として「社会科学の発展を考える円卓会議」を設置しました。

円卓会議における議論の主テーマは「社会から求められる社会科学の研究とそれに基づく人材育成」とし、具体的には以下のようなテーマを考えています。

  1. 社会問題解決のための社会科学(超高齢社会、グローバルヘルス等の諸問題に対して社会科学の視点から解決策を考える)
  2. 経済の活性化に資する社会科学(イノベーション促進やベンチャー育成のために社会科学は何を貢献できるか)
  3. 政策立案に貢献する社会科学(エビデンスに基づく政策立案及びそれを担う人材育成を推進する)
  4. 文理共創課題に貢献する社会科学(科学技術の社会実装、AI・自動運転などの普及や地球環境保全などの課題のために社会科学は何を貢献できるか)
  5. 社会科学系大学の経営における戦略と組織(社会科学系大学独自の財政基盤強化のためにどのような戦略と体制が必要か)

現代では、社会科学に貢献を求められる研究課題も、社会から育成を要請される人材の質も大きく変化してきています。本学は、社会科学系研究大学における唯一の指定国立大学法人として、この円卓会議を通して社会からの要請を的確に捉えるとともに、時代を先導する研究とそれに基づく人材育成のあり方について発信していきます。


第3期(令和4年10月~)


第2期(令和2年4月~令和4年3月)

第1期(平成30年4月~令和2年3月)



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