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平成28年度第3回一橋大学政策フォーラム「尊厳概念のアクチュアリティ―尊厳概念の定着した日本社会の構築に向けて―」を開催しました

「尊厳概念のアクチュアリティ―尊厳概念の定着した日本社会の構築に向けて―」をテーマとする平成28年度第3回一橋大学政策フォーラムを、10月22日(土)に如水会百周年記念インテリジェントホールで開催しました。

今回は、社会学研究科による企画で、日本学術振興会科学研究費及びトヨタ財団から研究助成を受けている二つの研究プロジェクトを中心として研究成果を報告しました。プログラムは、加藤泰史社会学研究科教授による本フォーラムの趣旨説明から始まり、第1部は「DVと差別をめぐる尊厳問題」と題し、宮地尚子社会学研究科教授が「暴力と尊厳:公私の二分法から公/親密/個の三分法へ」をテーマに報告、石居人也社会学研究科教授が「ハンセン病者の生と死をめぐる社会的価値―近現代の日本社会における―」をテーマに報告しました。

続いて第2部は「高齢者介護と福祉政策の尊厳問題」と題し、後藤玲子経済研究所教授が「公共政策における決定不可能性と倫理について」をテーマに報告、浜渦辰二大阪大学大学院文学研究科教授が「日独の高齢者介護の比較―「尊厳」概念を中心に―」をテーマに報告しました。

続く第3部は「生と死を取り巻く尊厳問題」と題し、香川知晶山梨大学大学院医学工学総合研究部医学部医学教育センター教授が「人間へのゲノム編集は許されるか?」をテーマに報告、松田純静岡大学特任教授・放送大学客員教授が「尊厳死と安楽死―「死ぬ権利」の法制化は「尊厳ある最期」を保障できるか」をテーマに報告しました。

最後に、加藤教授の司会のもと、登壇者全員によるパネルディスカッションが行われ、出席者との質疑応答も含め活発な意見交換が行われました。熱心な聴衆が参集し、盛況のうちに閉会しました。

写真:趣旨説明をする加藤教授

趣旨説明をする加藤教授

写真:登壇者によるパネルディスカッションの様子

登壇者によるパネルディスカッションの様子

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