一橋教員の本
ジャカルタ・アトラス : 地図でみる都市の成熟
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三村豊, 新井健一郎, 小泉佑介編集 |
編者コメント
ジャカルタというメガシティをいかに見ることができるのか。本書が試みたのは、この問いに、150枚もの地図を「アトラス」としてまとめ、それらを「成熟」というコンセプトからひも解いていくことだった。
膨大な人口を抱えるジャカルタのダイナミズムを捉えるためには、現場の視点だけでは狭小すぎるし、ビッグデータの解析だけでは人々の暮らしの顔が見えてこない。デジタル・ヒューマニティーズに代表される「データ×人文知」という手法こそが、巨大都市を読み解く1つのカギになると、我々は考えたのである。
本書は、地理学、建築学、人類学、社会学、生態学といった多様な分野/領域にまたがる著者8名が、「地図」という媒介項をもとに「対話」を繰り返すことで、ジャカルタのダイナミズムを独自の視点からひも解くと同時に、「アトラス」という都市研究の新たなアプローチの提示を試みている。(小泉佑介)
