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学長メッセージ「緊急事態宣言の発出を受けた本学の対応について」

学生・教職員各位

一橋大学長
中野 聡

 4月25日から5月11日までの予定で、東京都に新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が発出されました。このことを踏まえた本学の感染拡大防止に向けた取組について、一橋大学長として、学生・教職員の皆さんにメッセージをお伝えします。
 本学では、感染拡大防止と学生諸君の充実した学びの両立をめざして、2021年度の授業開始にあたり、対面授業とオンライン授業を組み合わせて実施する体制を組みました。この際、緊急事態宣言が発出された場合においても継続可能であることを念頭において、授業の実施体制を設計し、次のような対策を講じて感染拡大防止に最大限努めつつ、オンラインによる授業を活用しながら、授業を実施しています。

  • 教室の割振りが困難となる大人数科目などの一部科目をオンラインで実施。
  • 対面授業は、3つの「密」(密閉・密集・密接)を防ぐため、教室定員上限を設けWEB抽選により定員を制御。
  • 「体調観察結果記録表」や「行動記録表」の記入による健康状態・行動範囲の把握。
  • マスク着用、手洗い・手指消毒、清掃業者による教室等の消毒、室内換気の徹底など。
  •  また、本学が独自に定めた「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための活動指針」に基づいて、4月12日に東京都にまん延防止等重点措置が適用されたことに伴い学生の課外活動を原則として全面禁止するなど、感染拡大防止の徹底に努めるとともに、学生・教職員の皆さんに協力を呼びかけています。
     幸いにも、これまでウェブサイトで公開してきているように、本学では感染および濃厚接触者の事例は学生・教職員を通じて極めて限られており、現在までのところクラスターの発生を防止することができています。これも学生・教職員の皆さんが感染拡大防止に努力してきた結果であり、学長として皆さんのご協力とご苦労に深く感謝申し上げます。

     以上を踏まえて、本学は、現在の授業実施体制を当面の間継続し、引き続き感染拡大防止に万全を期しつつ、対面授業とオンライン授業を併用して授業を実施していきます。その一方、学生・教職員における感染事例の推移や変異株の感染拡大など、予断を許さない状況を一日単位で注視しつつ、必要となる対応について柔軟に検討してまいります。学生・教職員の皆さんには、引き続き、感染拡大防止と学生諸君の充実した学びの両立に向けた協力をお願いします。

     また、あらためて、以下の点について、皆さんに確認と協力をお願いします。

  • 学生の課外活動については、原則として全面禁止です。
  • 学生・教職員の皆さんは引き続き、日常の行動において感染リスクが高まる「5つの場面(※1)」及び「3つの密(※2)」を避けることを徹底してください。また、引き続き、こまめな手洗い、うがい、消毒、マスクの着用、大声での会話を控える等の基本的な感染防止対策を励行して下さい。
  • 新型コロナウイルス感染症に関連して、出入国制限により入国ができない、本人または同居家族等において基礎疾患等があることにより重症化するリスクが高いなど、やむを得ない事情で継続的に対面授業への参加ができない学生は、学修上の配慮を申請することができます。
  • 学生は「体調観察結果記録表」の記入を、教職員は「行動記録表」の記入をそれぞれ継続してください。
  • ※1 感染リスクが高まる「5つの場面」:飲酒を伴う会合等、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わり
    ※2 「3つの密」:換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、近距離での会話や発話が生じる密接場面

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