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第8回社会科学の発展を考える円卓会議を開催しました

本学が、産官学のすべての英知を結集して日本の社会科学を発展させるための方策を構想していく場として設置した「社会科学の発展を考える円卓会議」の第3期2回目の会議(通算第8回)を令和5年9月5日(火)、オンラインにて開催しました。今回の会議も前回と同様に産学官の有識者が集まり、活発な意見交換を行いました。

第8回会議では、「ジェンダーと社会科学」について議論を行いました。始めに、日本大学常務理事/特定非営利活動法人ウッドデッキ代表理事であり、本円卓会議委員である渡辺美代子氏による「多様性と社会科学」と題する講演が行われ、研究とイノベーションの質を向上させるためにも多様性、特にジェンダー平等が重要であることについて、最新の事例研究を含めて話題が提供されました。続いて、本学社会学研究科の貴堂嘉之教授、及び広報・ダイバーシティ担当の野口貴公美副学長による講演が行われ、本学がこれまでに行ってきたジェンダー/セクシュアリティ教育の事例やこれを踏まえた今後の取組の方向性について紹介がありました。その後、日本社会の課題としてのジェンダー平等を、そして日本の研究大学・経営体におけるジェンダー平等を実現していくためには何が求められているかについて委員による自由闊達な議論が行われました。

委員からは、数値目標の達成だけでなく組織改革等の抜本的なジェンダーギャップの解消が重要であること、依然として男性中心の傾向が強い意思決定や評価の場への女性の参加の必要性などが委員の体験を踏まえて議論されたほか、ジェンダー平等が企業の生産性の向上や成長につながることを社会科学が率先してエビデンスを以て示すことへの期待など、多様な意見が寄せられました。

一橋大学は今回の円卓会議における議論を踏まえ、日本の社会科学を牽引する学術コミュニティとして、ジェンダー平等の実現に向けて今後も様々な取組を行ってまいります。

オンライン会議の様子

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