一橋教員の本

Global impact of the Ukraine conflict : perspectives from international law

Global impact of the Ukraine conflict : perspectives from international law

edited by Shuichi Furuya, Hitomi Takemura, Kuniko Ozaki
Springer 2023刊行
ISBN : 9789819943739

刊行時著者所属:
竹村仁美(法学研究科)

編者コメント

 本書は、2022年のロシアによるウクライナへの特別軍事作戦に注目し、ロシア・ウクライナ間の武力紛争を国際公法の視点から考察した英文書籍です。
 国際刑事法、国際人道法の権威である古谷修一教授(早稲田大学)、同じく国際刑事法の権威として知られる国際刑事裁判所の元・裁判官の尾﨑久仁子教授(中央大学)と共に編集し、この度20名以上の国際法研究者のご協力を得て上梓いたしました。人々の関心を集めるロシアによる武力行使の合法性すなわちjus ad bellumの問題に始まり、難民、ジェンダーといった国際人権法上の問題、国際人道法すなわちjus in belloの問題、国際刑事法上の問題について、それぞれの分野を専門とする日本を拠点とする研究者と元・国際刑事裁判所裁判官のパンガランガン教授の布陣で書き下ろしの原稿を収録いたしました。
 ウクライナ紛争について、アジア地域の法学研究者による英語での発信が重要であると考え、本書を編纂いたしました。編集者の1人として、ウクライナ紛争によって影響を受ける人々、特に紛争被害者とその地域へ学問の形で貢献することを願い、アジア地域からの発信が国際社会の共通利益である普遍的価値を一層鮮明にすることを期待しています(竹村仁美)。



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