一橋教員の本

大学生がレイシズムに向き合って考えてみた : 差別の「いま」を読み解くための入門書

大学生がレイシズムに向き合って考えてみた

貴堂嘉之監修;一橋大学社会学部 貴堂ゼミ生&院ゼミ生有志著
明石書店 2023年11月刊行
ISBN : 9784750356730

刊行時著者所属:
貴堂嘉之(社会学研究科)

著者コメント

  社会学部/社会学研究科で私が担当している学部ゼミ(アメリカ史)の学生たちと大学院ゼミの院生有志が一緒になって、レイシズムの入門書をつくりたいと企画を練り始めたのは、コロナ禍の真っ只中であった2021年の9月頃だったと思います。企画立案のきっかけは二つありました。一つ目は、前年の2020年5月から米国でブラック・ライヴズ・マターの抗議活動が広がり、レイシズムへの抗い方に関して学びたいという想いが強くなったこと。二つ目は、社会学部では学部ゼミ生が中心となっての入門書の刊行が続いており、それが学生たちにとってはよいモデルになったからだと思います(佐藤ゼミの『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』明石書店、2019年;加藤ゼミの『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』大月書店、2021年)。本書をきっかけに、高校生や若い同世代の人びとの間で、レイシズムに関する理解が深まり、日本社会での人種問題に向き合える人が増えてくれることを願っています。



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