一橋教員の本

EU法研究 第12号

EU法研究 第12号

中西優美子責任編集・著
信山社 2022年9月刊行
ISBN : 9784797278125

刊行時著者所属:
中西優美子(法学研究科)

著者コメント

 12号は、「COVID-19と法」の特集としました。コロナ問題をEU会社法、ドイツ憲法およびEU下部機関(欧州医薬品庁(EMA))によるワクチンの承認という観点から取り扱っています。また、今回は、法学研究科教授の竹下啓介先生にマックスプランク手続法研究所(ルクセンブルク)の上級研究員(当時)であった、マリオッティーニ氏の報告を翻訳していただき、また、それに関連して2019年のハーグ判決条約29条の意義について論稿を執筆していただきました。さらに、現在一橋大学の客員研究員でもある佐藤以久子先生にEU送還指令についての論文を執筆していただきました。加えて、一橋大学大学院時代の指導教官である大谷良雄先生の指導の下での後輩の渡邉剛央先生がグーグル事件について判例研究を執筆しました。今回、私は巻頭言「ロシアのウクライナへの侵攻とEU」、翻訳と書評の執筆で参加しました。


 雑誌『EU法研究』は、一橋大学で毎月開催している一橋EU法研究会での報告を基礎としています。『EU法研究』の表紙は、一橋大学のカラーであるクリムゾン(赤茶色)にしてくださいと出版社にお願いし、実現しました。実は、出版社(信山社)で『EU法研究』の編集をしていただいている今井守氏は一橋大学法学部卒業生です。



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