一橋教員の本
文体の舵をとれ : ル=グウィンの小説教室
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アーシュラ・K・ル=グウィン著 ; 大久保ゆう訳 |
訳者コメント
しばらく前に刊行された図書ではありますが、訳した当人(大久保ゆうは筆名)として寄贈申し上げます。この本は、『ゲド戦記』や『闇の左手』などで知られるアメリカの作家アーシュラ・K・ル=グウィンが、自身の行った創作執筆ワークショップに基づいて仕上げた、「物語の書き方」を学ぶ1冊です。本書がほかの類書と大きく異なるのは、プロットの組み方やエピソードの作り方を示すのではなく、「小説」というジャンルにとって重要な「言葉で紡がれた文章そのもの」に注目して、その実践練習をさせてくれるところです。本学には、大学に通いつつこっそり小説を執筆している方や評論を書いてみたいと考えている方もいっしゃると思いますが、そういう方にもきっと役に立ってくれる本になっています。