一橋教員の本

リーガルイングリッシュ : ビジネスコミュニケーションの技法

リーガルイングリッシュ : ビジネスコミュニケーションの技法

阿部博友
中央経済社 2021年4月刊行
ISBN : 9784502370410

刊行時著者所属:
阿部博友(法学研究科)

著者コメント

 ”The lawyer said the judge is a fool”という文章を読んだときに、皆さんは「弁護士が裁判官のことを馬鹿と言った」と解釈しますか?法的な要素を含む英語のコミュニケーションをリーガルイングリッシュと言いますが、古式豊かなリーガルイングリッシュにおいては、読点を極端に省略する傾向があったので、一般人には分かりにくいものになっていました。しかし、現在では平易で分かり易い英語(Plain English)に改める運動が展開されています。前記の文章も、正しく読点を使用して、”The lawyer, said the judge, is a fool”と記載すれば誤解は生じないはずです。ただし、依然としてリーガルイングリッシュにおいては特殊な用法が存在するので、そうした例外は覚えておく必要があります。たとえば、appearance(裁判所への出頭)、consideration(約因)、construction(契約の解釈)、hearing(裁判における審理)などです。本書は、平易で明快な英語を使用してリーガルイングリッシュを習得することを目的とした新しいテキストです。これまでのリーガルイングリッシュのテキストは、英文契約書のひな型の解説が中心でありましたが、本書は新しい視点から、国際ビジネスに従事する人々(あるいは将来国際舞台で活躍する人々)のために法的要素を含むビジネスコミュニケーションの技法を解説しました。皆さん、どうぞ気軽に楽しく法律英語に親しんでください。



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