一橋教員の本
マクロ実証会計研究
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中野誠, 吉永裕登著 |
著者コメント
本書は「マクロ実証会計(Empirical Macro-Accounting)」に関する研究を扱っています。
従来の企業会計は個社ごとのデータを扱うわけですから、ミクロの世界です。
マクロ実証会計では、企業のデータを合計(aggregate)します。
例えば、上場企業全ての当期純利益合計値を計測対象にします。
そして、GDP等のマクロ経済予測に用いたり、株式市場全体の動向との関係などを分析します。
マクロ集約利益がGDP予測に有用な点、そして株式市場で観察される「ミクロ・マクロ・パズル」等は、非常に興味深い経済現象です。
最先端の研究内容を一般の読者にも分かりやすく紹介しながら、会計学がマクロ経済と連携できる可能性を探求してみました。(中野誠)