一橋教員の本
南北戦争の時代 19世紀(岩波新書〈シリーズ アメリカ合衆国史〉)
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貴堂嘉之著 |
著者コメント
本書は、2019年4月から岩波新書で刊行がスタートしたアメリカ合衆国史の通史シリーズ全四巻の第二巻『南北戦争の時代 19世紀』です(第一巻は和田光弘『植民地から建国へ 19世紀初頭まで』(既刊)、第三巻は中野耕太郎『20世紀アメリカの夢ー世紀転換期から1970年代』、第四巻は古矢旬『グローバル時代のアメリカー冷戦時代から21世紀』)。
神意に導かれ「自由の帝国」を押し広げる共和国を引き裂いた、未曽有の内戦である南北戦争を軸にすえて、連邦を二分した内戦の実態を描き、戦後の再建と国民の創造、そして「金ぴか時代」への道程を辿りました。総力戦を予感させる激しい戦争、未完の戦後改革をへて、アメリカが「奴隷国家」から「移民国家」へと変貌した長い19世紀の光と影。昨年刊行した『移民国家アメリカの歴史』(岩波新書)とともに、ぜひお読みいただければうれしいです。