一橋教員の本
ヨーロッパとゲルマン部族国家(文庫クセジュ, 1028)
マガリ・クメール, ブリューノ・デュメジル著 ; 大月康弘, 小澤雄太郎訳 |
訳者コメント
フランスではいま「2~7世紀論」が一つのホットイシューです。
「ゲルマン民族移動期」は、移民・難民問題で流動化する現代ヨーロッパの合わせ鏡といってよいでしょう。本書は、当該期についての的確・周到なサーベイであるとともに、近年盛んな「部族国家」論の最先端をも伝えて、大変面白いものでした。皆さんも、古くて新しいこの問題に学びながら、ヨーロッパの歴史的現在を大いに研究してください。