一橋教員の本
法と国制の比較史 : 西欧・東アジア・日本
水林彪, 青木人志, 松園潤一朗編 |
編者コメント
本書は、西欧・東アジア・日本における法と国制の比較史的考察を全体の目的とした論文集です。日本法制史を専門とする水林彪先生(元本学法学研究科教授)の古稀を契機として編まれ、同時刊行の、水林彪・吉田克己編『市民社会と市民法――civilの思想と制度』(日本評論社)と姉妹編をなす関係にあります。
西欧近代において成立した「市民法」が両書を通じたテーマであり、本書では、「市民法」の成立または継受以前における西欧・東アジア・日本の法と国制の諸相や、比較史の方法論が中心的に論じられます。比較文明史の観点から、法とは何か、日本の国制の特質とは何かといった問題について考えていただけたらと思います。(松園潤一朗)