一橋教員の本
福祉政治史 : 格差に抗するデモクラシー
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田中拓道著 |
著者コメント
本書の目的は、日本と欧米(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン)の福祉国家の形成・変容過程を、約100年にわたるタイムスパンのなかに位置づけ、比較考察することである。福祉国家はいかなる要因によって発展してきたのか。それはどんな条件に支えられていたのか。現在どう変容しつつあるのか。福祉国家の何が持続し、何が変化しているのか。歴史学、政治学、社会政策学、政治経済学の分野で蓄積されてきた知見を活用し、これらの問いに一定の答えを導こうと試みる。