一橋教員の本

世界金融危機と金利・為替 : 通貨・金融への影響と評価手法の再構築

‎世界金融危機と金利・為替 : 通貨・金融への影響と評価手法の再構築

小川英治
東京大学出版会  2016年3月刊行
ISBN : 9784130402743

刊行時著者所属:
 小川英治(商学研究科)

著者コメント

 2000年代半ばまでの20年間に世界金融市場は様々な金融危機を経験したなか、CDS等の信用デリバティブの市場が急速に発展して、市場の流動性が大きく改善しデフォルトや流動性不足に伴う金融リスクや金融危機を排除することに成功したかのように思われた。しかし、2007年以後、サブプライム危機やリーマン・ショックが契機となり世界金融危機が生じると、金融市場が依然として信用問題や流動性問題に対し脆弱であることが露呈された。本書は、これらの問題に対して、マクロ金融分野とミクロ金融分野の両方にわたって、世界金融危機以降の金融市場及び金融セクターや金融政策・通貨政策の構造的変化を考察し、そこから政策的含意を導出した。なお、本書は、日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)(一般)(平成25年度~27年度)「グローバル金融危機後の新しい金利・為替評価手法の構築」(代表者:小川英治)課題番号:25285098の研究成果を取りまとめたものである。



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