一橋教員の本
フューチャー・デザイン : 七世代先を見据えた社会
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西條辰義編著 |
著者コメント
現世代のほとんどの人々は祖先から子孫の間に自己が位置していると自然に思えるような状況にはおかれていない.この難点を克服するアイデアを提案したのがイロコイ・インディアンである.詳細は一章で示すが,彼らは重要な意思決定をする際,七世代後の人々になりきって考えるというのである.七世代後とは,自分の直系の子孫ではなく,自己の血縁の系列では想像のできない世界を指す.つまり,きちんと「意識」して仮想将来世代を現代につくり,彼らが意思決定をするのである.<はしがきより>