一橋教員の本
The oxford handbook of the economics of the Pacific Rim
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Edited by Inderjit Inderjit Kaur, Nirvikar Singh; written by Eiji Ogawa et al. |
著者コメント
本書は、環太平洋の経済状況を制度と歴史の視点から展望し、経済政策の様々な局面を考察し、そして、経済成長プロセスとそれにかかわる諸問題を分析するものである。環太平洋は、世界の最も高い成長率を有する新興市場国とともに、米国と中国と日本といった世界の三大経済を含む、ダイナミックかつ多様化した経済地域である。貿易や資本移動を通じた環太平洋諸国間の経済取引は、世界経済のドライバーとして重要であるだけではなく、同時に、世界経済成長とグローバル・インバランスに寄与している。アジア太平洋地域においては、アウトソーシングや直接投資によるバリュー・チェーン関係貿易・投資が増大してきた。この地域における新しい議論が、このような経済統合の進め方及びグローバル化の問題点をめぐって起こっている。本書は、貿易、投資、通貨協調、危機管理及びヴァリュー・ネットワークなどの地域経済統合の重要なテーマを議論する。