一橋教員の本
幕末維新期の名望家と地域社会
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渡辺尚志著 |
著者コメント
本書は、近世・近代転換期(明治維新期)における地域社会の構造と変容を、地方名望家と村に焦点を合わせて解明したものです。その際、地方名望家の活動を、一般村民・村・地域・国家との関わりに注目して検討しました。本書は、大きく三章にわかれています。第一章では武蔵国大里郡大麻生村(現埼玉県熊谷市)と同村の地方名望家古沢花三郎を、第二章では相模国大住郡上粕屋村(現神奈川県伊勢原市)と同村の地方名望家山口左七郎を、第三章では河内国丹南郡岡村(現大阪府藤井寺市)と同村の地方名望家岡田伊左衛門を取り上げて、それぞれくわしく述べました。