一橋教員の本

めぐりあうものたちの群像: 戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958

めぐりあうものたちの群像: 戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958

青木深
大月書店 2013年3月刊行
ISBN : 978-4272520862 本体5,200円+税

刊行時著者所属:
 青木深(学生支援センター特任講師)

著者コメント

 1945年8月28日、厚木飛行場に到着した米陸軍第11空挺師団の先遣隊を皮切りに日本「本土」占領は始まり、以降、朝鮮戦争から休戦後にかけて多数の米軍将兵が来日しました。本書は、駐留や戦時休暇などで来日した米軍将兵や、滞日中の彼らを相手に音楽を演奏した人々の経験に特有の手法(「連鎖的記述」)でアプローチした著作です。米国内外の各地から入隊した米軍将兵、彼らの恋人やダンス相手、「買春相手」、米国からの慰問団、日本人バンド、フロアショーの芸人や斡旋業者、楽器、楽譜、音盤、土産物、写真ほか、さまざまな者/物が交差しつつ生きていた現実の相貌が、本書を「読み進む」という時間的経験の過程で喚起されていくことを期待しています。



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