一橋教員の本

2050 老人大国の現実

カバー画像:2050 老人大国の現実

2050 老人大国の現実
超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える

小笠原泰, 渡辺智之
東洋経済新報社 2012年10月刊行
ISBN : 978-4-492-39574-5 本体1,800円+税
刊行時著者所属:渡辺智之(一橋大学大学院経済学研究科教授)

著者コメント : 2050年の日本は

 2050年の状況は、若い世代の人たちにとって、全く他人事ではありません。2050年には、団塊ジュニア世代が後期高齢者となっており、日本の人口の4人に1人は後期高齢者(75歳以上)です。このままでいけば、そのとき、貧困高齢者は1千万人を遥かに超え、国税収入のほとんどを生活保護に使うことになりかねません。
 社会保障制度の破綻を避ける方策として語られる、中長期的成長を実現する具体策を示さぬままの無責任な「成長戦略」論は、ごまかしでしかありません。多くの国民の既得権益に切り込む、社会保障のドラスティックな改革は、どのように成し遂げられるのか。若い世代が主役となって考え、行動することが求められています。



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