一橋教員の本

東国の戦国争乱と織豊権力

カバー画像:東国の戦国争乱と織豊権力

東国の戦国争乱と織豊権力

池享
吉川弘文館 2012年10月刊行
ISBN : 978-4-642-06446-0 本体2,800円+税
刊行時著者所属:池享(一橋大学大学院経済学研究科教授)

著者コメント

 この本は、戦国時代(16世紀)の政治史を、関東地方を中心として描いたものです。北条氏康・上杉謙信・武田信玄・織田信長・豊臣秀吉らお馴染みの武将が大勢出てきますし、地図・図版もたくさん載せられていますので、関東にお住まいの方なら歴史散歩の友に最適です。それだけではありません。一見、戦乱が果てしなく続く関東の戦国時代ですが、底流には、社会の安定・地域住民の生活と安全を保障する、新たな政治秩序を形成する動きがありました。それが、「惣無事」と表現される「平和」状況を生み出し、豊臣秀吉の「天下統一」によって体制化されることになります。歴史は「英雄」が作り出すのではなく、歴史の流れを知り、それを推し進める者が「英雄」になるのだということを、読み取っていただければと思っています。



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