一橋教員の本
雇用差別への法的挑戦 : アメリカの経験・日本への示唆
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雇用差別への法的挑戦 : アメリカの経験・日本への示唆相澤美智子著 |
著者コメント
アメリカの「1964年公民権法第7編」は、世界初の雇用差別禁止法として広く知られる(「同編」によって禁止される雇用差別は、人種、皮膚の色、宗教、性、出身国を理由とする差別である)。我が国において雇用差別禁止法の先進的モデルと考えられてきた「同編」にも、実は、栄光のみならず苦難の歴史があった。日本および諸外国の雇用差別禁止法性に大きな影響を与えてきた「第7編」をめぐる歴史を描きだし、問題点を考察した法社会学的法史学的研究書である。
筆者は労働法研究者であるが、本書は、必ずしも労働法に関心のある読者のみを対象としているわけではない。本書は、広く法と法学(とりわけ英米法、憲法、基礎法学など)、さらには、アメリカ史、アメリカ政治、社会学、社会心理学に関心のある方々にもご覧いただければ、と思う。