一橋教員の本

中東・北アフリカの体制崩壊と民主化 : MENA市民革命のゆくえ

中東・北アフリカの体制崩壊と民主化 : MENA市民革命のゆくえ

中東・北アフリカの体制崩壊と民主化 : MENA市民革命のゆくえ

福富満久
岩波書店 2011年10月刊行
ISBN : 978-4-00-023871-7 本体6,600円+税

刊行時著者所属:福富満久(財務省所管財団法人国際金融情報センター中東部兼アフリカ部主任研究員)

著者コメント

チュニジアの首都チュニスの街を歩くと国花ジャスミンのいい香りがどこからともなく漂う。のんびりとしていて心優しく、いつも笑顔を絶やさないチュニジアの人々。しかし、政治的な話題には、どの人も口少なになるのだった。息詰まるような「喋ってはならない」という暗黙の規律の下、なぜ人々は、独裁体制を甘受しているのか。なぜ独裁者を選挙で支持するのか。そして自由を求めないのか。チュニジア、エジプト、リビアに到来した「アラブの春」と、MENA諸国の政治と経済に様々な角度から光を当て分析した本書が、MENA地域研究のみならず、民主主義や国際政治に潜む問題を問い直す契機になれば望外の幸せである。



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