一橋教員の本

情影 : 陳範予詩文集

 
no-image

情影 : 陳範予詩文集

陈范予著 ; 坂井洋史編著
香港文匯出版社 2011年刊行
刊行時編著者所属 : 坂井洋史(一橋大学大学院言語社会研究科)

著者コメント

 編著者は陳範予(1901-41)という中国の教育者の遺稿を発掘し、その内、五四時期の学生生活、思想状況をよく窺わせる日記を翻刻して、1997年に中国で出版しました。本書はその続編と呼ぶべきもので、遺稿中の詩稿を翻刻したものです(口語自由詩は、当時の青年ならでは、陳が制作に熱中した文学形式です)。ほとんどが公表されることなく終わった習作ばかりですが、日記同様最も個人的なテクストとして、当時の一青の内面世界を窺うべく好個の資料と言えましょう。編著者の陳範予に関連した論考4篇を附録しました。「緑光文叢」は、上海巴金研究会が、巴金ゆかりの人物の稀見資料を収集して出版する叢書です。



Share On