一橋教員の本

深[セン]テクノセンター : 中小企業と若者に「希望」と「勇気」を

 
深[セン]テクノセンター : 中小企業と若者に「希望」と「勇気」を  

深[セン]センテクノセンター : 中小企業と若者に「希望」と「勇気」を

 関満博
新評論   2009年12月刊行
ISBN : 9784794808226    本体5,000円+税
 刊行時著者所属 : 関満博(一橋大学大学院商学研究科)

著者コメント

 二〇〇〇年八月の末。初めて訪れた中国広東省深セン(シンセン)市のテクノセンターの印象は、実に新鮮なものであった。それは、華南の地に咲いた、熱意ある日本人たちの「思い」の深まりなのであろう。センターは日本の中小企業の中国進出を徹底的に支援し、また、日本の若者の育成に力を注いできたのである。
 だがこの一〇年、訪れる度にテクノセンターは変わっていった。「世界の工場」とされた華南地域は、一気に「世界の市場」となっていった。数年前から、このテクノセンターのことを後世に書き残しておく必要を痛感し続けていた。大きな転換にあるテクノセンターの次の時代を考えるにあたって、その歴史を振り返り、現状を整理しておくことの意味は小さくないのではないかと思う。この大きな転換の時期を乗り越え、テクノセンターがさらに進化し、私たちにまた新たな「感動」を与えてくれることを願っている。



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