一橋教員の本

百姓の主張 : 訴訟と和解の江戸時代

 
百姓の主張 : 訴訟と和解の江戸時代  

百姓の主張 : 訴訟と和解の江戸時代

 渡辺尚志
柏書房   2009年10月刊行
ISBN: 9784760136858    本体2,200円+税
 刊行時著者所属 : 渡辺尚志(一橋大学大学院社会学研究科)

著者コメント

 この本は、江戸時代の村と百姓のたたかいについて述べたものです。江戸時代の村では、村人たちが互いに助け合って、日々の暮らしを営んでいました。しかし、村人たちは常に一致団結していたわけではありません。村人の中にも意見の相違があり、時には争いや訴訟も起こりました。訴訟の際には、対立する両派が、それぞれ自らの正しさを文書で主張し合いました。そして、訴訟の過程でつくられた文書からは、平穏なときにはことさら文字に記されることのない、江戸時代の社会の特徴的なありようを知ることができます。この本は、こうした訴訟のなかから浮かび上がる、江戸時代の村のすがたを描いたものです。



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