一橋教員の本

「言語」의 構築 : 小倉進平과 植民地 朝鮮

 
 

「言語」의 構築 : 小倉進平과 植民地 朝鮮

 安田敏朗著 ; 飯田綾織訳
제이앤씨   2009年5月刊行
ISBN: 9788956687230
 刊行時著者所属 : 安田敏朗(一橋大学大学院言語社会研究科)

著者コメント

 本書は、1999年に三元社から刊行した『「言語」の構築 小倉進平と植民地朝鮮』を韓国のJNC出版社から翻訳刊行したものです。小倉進平とは植民地時代に朝鮮にあった京城帝国大学で朝鮮語の調査研究に尽力した人物で、朝鮮人による朝鮮語研究にも少なくない影響を与えました。自国語の研究は自国民によってなされなければならない、というある種のイデオロギーに基づけば、小倉の位置づけはどうしても政治性を帯びてきてしまいます。純粋な言語学的研究を小倉はめざしてはいたのですが、その姿勢にも時代の影響がまったくないとはいえません。そうしたことを小倉の書き残したものを主につかいながらあれこれと論じたものです。「言語」とは自然とそこにあるものではなく、歴史的にも同時代的にも、ある種つくりあげられていくものだ、という主張を潜ませた本です。小倉進平の朝鮮語音韻論に着目された訳者お二方による翻訳で、韓国の学界でもいくばくかの議論が起これば、と思っています。



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