一橋教員の本
アジア・ボンドの経済学 : 債券市場の発展を目指して
![]() |
アジア・ボンドの経済学 : 債券市場の発展を目指して |
|
小川英治編 東洋経済新報社 2009年5月刊行 ISBN: 9784492711750 本体3,800円+税 | ||
刊行時編者所属 : 小川英治(一橋大学大学院商学研究科) |
編者コメント
1997年のアジア通貨危機では、金融機関のバランスシート上の通貨と満期構造におけるダブルミスマッチと銀行に過度に依存した金融システムが背景となって、通貨危機と金融危機を併発した。このアジア通貨危機の教訓から、自国通貨建て債券市場の育成、その需要の開拓、そして、債券市場のインフラ整備が必要であるという認識が強まり、アジア諸国の通貨当局は、「アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)」と「アジア・ボンド・ファンド(ABF)イニシアティブ」の取り組みが始まった。本書は、アジア債券市場の育成と発展のために推し進められているアジアボンドに関わる2つのイニシアティブに焦点を当てて、2つのイニシアティブによるこれまでの取組みを評価するともに、アジア債券市場に関する今後の求められる展開について考察している。