一橋教員の本

Marshall and Schumpeter on Evolution : Economic Sociology of Capitalist Development

Author: Yuichi Shionoya, Tamotsu Nishizawa

Publisher: Edward Elgar, 2009.

Affiliation: Yuichi Shionoya(Emeritus Professor, Hitotsubashi University), Tamotsu Nishizawa(Institute of Economic Research, Hitotsubashi University)

本書は、2年前（2007年3月17-19日）に本学で開催された国際ワークショップ「マーシャルとシュンペーターの遺産：Marshall, Schumpeter, and Social Science」の成果である。経済学の歴史における2人の巨人、マーシャルとシュンペーターが同時に論じられることはこれまであまりなかった。この領域で世界を代表する研究者が、「自然は飛躍しない」というマーシャルと「創造的破壊」を発展の原動力とみるシュンペーターを、進化的思考とドイツ歴史学派を介在させて論じ、資本主義発展のreasoned historyとしての経済社会学として捉えようとする。(西澤保)