一橋教員の本

競争政策論 : 独占禁止法事例とともに学ぶ産業組織論

 
競争政策論 : 独占禁止法事例とともに学ぶ産業組織論  

競争政策論 : 独占禁止法事例とともに学ぶ産業組織論

 小田切宏之
日本評論社   2008年12月刊行
ISBN: 9784535555686   本体2,200円+税
 刊行時著者所属 : 小田切宏之(一橋大学大学院経済学研究科)

著者コメント

 談合やカルテル、合併や買収など、競争政策に関わる諸問題が毎日のように新聞紙上を賑わせている。こうした問題を経済学はどう分析し、評価し、政策提言すればよいのか。それを考えるのが競争政策論である。競争政策論は経済理論(特に産業経済学、産業組織論)の応用であると同時に、法律(独占禁止法)とも深い関わりを持つ。また、企業にとって、その経営戦略においてどのような行動が独占禁止法の観点から問題になりうるのを考えるための基礎を与える。もちろん政策担当者・法曹担当者には、どのような政策をとるべきか、どのように法律を適用していくべきかの基礎を与える。このように、多分野(本学でいえば経済学部、法学部、商学部、各研究科、法科大学院、国際・公共政策大学院)にまがった分野であり、きわめて実践的な分野でもある。そのため、本書では、経済学の基礎を持たない初心者にもわかる形で産業組織論を解説するとともに、法律規定や事例も多くあげて議論している。学生諸君をはじめ幅広い読者にお読いただけることを願っている。



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