一橋教員の本
現代の経営理論
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現代の経営理論 |
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伊藤秀史, 沼上幹, 田中一弘, 軽部大編 有斐閣 2008年11月刊行 ISBN: 9784641163249 本体3,200円+税 | ||
刊行時著者所属: 伊藤秀史(一橋大学大学院商学研究科) 沼上幹(一橋大学大学院商学研究科) 田中一弘(一橋大学大学院商学研究科) 軽部大(一橋大学イノベーション研究センター) |
著者コメント
本書は,現代の日本で活発に研究されている経営学分野の最先端をできる限り読みやすい形で展望することを意図した,アカデミックな論文集である.「現代の経営理論」というタイトルではあるが,現代の日本での研究動向を反映して,集められた論文の多数は経営戦略論に分類される.また大部分の論文は,一橋大学を定年退職されることになった伊丹敬之教授の研究上の貢献を振り返り,その先への道程を展望するために開催されたコファレンスで報告された.「見えざる資産」「中間組織」「オーバー・エクステンション」「国際化プレミアム」「人本主義」等,教授が生み出された概念は現代日本の経営学研究に大きな足跡を残しており,本書の各章でも中心的な概念となっている.
本書は序章と7本の論文から構成され,まず序章で,本書における経営戦略の議論が占める位置を明らかにする.続いて第I部で「企業研究へのアプローチ」に対する展望を与え,第II部で「日本企業のダイナミズム」の考察を行う.最後に第III部「経営者の機能」で,「企業は誰のものか」というテーマを再検討する.(伊藤秀史)