一橋教員の本

グローバル化と憲法 

 
 

グローバル化と憲法

 阪口正二郎[ほか]編
岩波書店   2007年9月刊行
ISBN:9784000107396   本体3,500円+税
 編者紹介:阪口正二郎

編者コメント

立憲主義とは、公共的な事柄についてはみんなで話しあって民主的に決定しながらも、そうした決定ですら侵しえないものとして、個々人が決定し、その決定に基づいて自由に行動できる自由な空間を「人権」という形で確保しようとする企てである。今日、立憲主義もまたグローバル化している。冷戦の終結にともなって旧東側世界においても立憲主義が受容されている。他方では、グローバル化の諸問題に対応するために立憲主義を国家、国境を超えた形で構想するEU憲法のような試みも登場してきている。本書は、『岩波講座憲法』の一環として、憲法、国際法、国際政治、EU法の研究者が集まって、グローバル化はどのような課題を立憲主義に突きつけているのか、国家を超える立憲主義とはどのようなものか、それは、近代主権国家を前提に構想されてきた立憲主義や憲法学にどのような変容を迫っているのか、といった問題を検討するものである。(阪口正二郎)



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