一橋教員の本

惣百姓と近世村落 : 房総地域史研究 

 
惣百姓と近世村落 

惣百姓と近世村落 : 房総地域史研究

 渡辺尚志
岩田書院, 2007年5月刊行
ISBN:9784872944693   本体6,900円+税
 著者紹介

著者コメント

私は、学部学生だった頃から30年近くにわたって、房総地方の史料調査に携わってきた。農村部に近世(江戸時代)から住み続ける旧家を訪問し、土蔵や母屋にしまわれた古文書を見せていただき、その分析を通じて近世の村人たちの暮らしを復元する作業を続けてきたのである。本書は、その成果をまとめたものである。近世、とりわけ前期(17世紀)の村人たちの暮らしは厳しいものであったが、彼ら・彼女らは「惣百姓」(百姓全体)として互いに助け合うことで、生産・生活を維持・発展させてきた。その延長上に、今日のわれわれがあるのである。本書は、そうした村人たちの苦闘と努力の跡を具体的に明らかにしたものである。(渡辺尚志)



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