一橋教員の本
象徴天皇制の起源 : アメリカの心理戦「日本計画」
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加藤哲郎著 平凡社 2005年7月刊行 ISBN:4582852815 本体800円+税 | ||
著者紹介 |
著者コメント
この本は、米国が太平洋戦争開戦半年後の1942年6月、戦争終結・戦後民主化のため昭和天皇を「平和の象徴として利用する」計画を立てていたことを、CIAの前身の米国戦時情報機関OSS(戦略情報局)の機密文書「日本計画」から論証したものです。その文書は、ワシントンの米国国立公文書館でみつけたもので、2004年11月の新聞で大きく報じられました。ところが実は、本学図書館所蔵のマイクロフィルム「OSSドノヴァン長官文書」や本学が世界で唯一保有する「ラインバーガー文書」にも、アメリカ側の象徴天皇制構想を示す、重要な関連文書が入っていました。通説とは異なる、情報戦としての第二次世界大戦の深層、メディア政治・劇場政治の歴史的ルーツを知ることができます。