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平成30年度第6回一橋大学政策フォーラム「人文学・社会科学の社会的インパクトとは何か?」を開催しました

一橋大学大学院社会学研究科による企画で、科学研究費基盤研究(S)「尊厳概念のグローバルスタンダードの構築に向けた理論的・概念史的・比較文化論的研究」研究プロジェクトおよび科学研究費基盤研究(B)「哲学分野における男女共同参画と若手研究者」研究プロジェクトの共催のもと、2月3日(日)に一橋大学国立キャンパス インテリジェントホールで約53名の聴衆を集め開催しました。
今回は人文学・社会科学の意義を「社会的インパクト」という言葉で考え、特に理系の論文評価に際して使用される「インパクト・ファクター」の「インパクト」概念を、むしろ学問分野それ自体と社会との関係への評価軸として捉え直すことを目標としました。そのためにも、従来看過されてきた観点にも配慮した複合的な視角から現代日本の人文学・社会科学の現状を把握しつつ、「インパクト」および「イノベーション」の両概念を批判的に捉え返しながら将来への展望を模索しました。
プログラムは、加藤泰史教授(一橋大学大学院社会学研究科)の「学問の「尊厳」と学問の「civic turn」」をテーマにした開会挨拶、春山浩康氏(文部科学省研究振興局学術企画室長)の文部科学省の関連政策の説明で幕を開け、次の6つの報告が行われました。

(1)ドロテア・ムラデノヴァ氏(ライプツィヒ大学)「ドイツの大学の人文科学における若手研究者の現状について」
(2)ギブソン松井佳子氏(神田外語大学外国語学部)「個別性と普遍性が共存する文学の力:人間の生と社会変革へのまなざし」
(3)小川仁志氏(山口大学国際総合科学部)「メディアという次元における哲学―その方法と意義に関する体験的考察」
(4)千田有紀氏(武蔵大学社会学部)「ジェンダーの視点は,学問に何をもたらしたのか?」
(5)後藤玲子教授(一橋大学経済研究所)「社会科学の殿堂 ―― 一橋大学改革論 ――」
(6)村上祐子氏(立教大学理学部)「哲学の若手支援: 社会的インパクトへ向けて」

以上に続いて、安川一教授(一橋大学大学院社会学研究科)および松塚ゆかり教授(一橋大学森有礼高等教育国際流動化機構)が報告へのコメントと質問を行いました。
そして、加藤教授を司会に迎え、報告登壇者全員による全体討論が開かれ、活発な意見交換が繰り広げられました。
最後は、加藤教授が閉会挨拶を行い、一橋大学政策フォーラムは盛況のうちに幕を閉じました。

全体討論の様子

全体討論の様子

※政策フォーラムの開催日程等はこちら↓
http://www.hit-u.ac.jp/kenkyu/project/forum.html

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