一橋教員の本
蔑まれし者たちの時代:現代国際関係の病理
ベルトランド・バディ著;福富満久翻訳 |
訳者コメント
本書は、近年の国際政治の混乱、多国間協調主義の機能不全について、屈辱に焦点を当て、戦前からポスト冷戦期、そして現在に至るまで、長きにわたって国際政治の中心だった欧米諸国の外交政策を「降格」「拒絶」「追放」「汚名」という4つの分類を用いて詳細に考察したものである。
べルトランド・バディ教授は、パリ政治学院の国際政治学主任教授を長らくつとめ、世界政治学会の副会長などを歴任し、テレビやラジオの出演も多く、フランスのみならず現代ヨーロッパを代表する知識人のうちの一人。