一橋教員の本
植民地期朝鮮の地域変容:日本の大陸進出と咸鏡北道
加藤圭木著 |
著者コメント
朝鮮植民地支配について勉強をはじめた時に感じたのは、植民地社会の状況について具体像がイメージできないということでした。支配されるとはどんなことなのか? 植民地支配の下で人びとはどのように生きようとしていたのか? そのようなことを知りたいという問題意識から、地域社会のレベルで、19世紀後半から植民地支配末期までの朝鮮東北部の社会を検討したのが本書です。 朝鮮東北部というと、日本社会ではほとんど具体的なイメージがないのではないでしょうか。私自身も当初は何ひとつとして知識を持っていませんでした。しかし、研究をはじめると、実に魅力に溢れた地域であることがわかりました。ぜひ本書を手にとって、朝鮮社会の具体像や奥深さを知って欲しいと思います。