一橋教員の本
ヴュイヤール : ゆらめく装飾画 (「知の再発見」双書 ; 166)
ギィ・コジュヴァル著 ; 小泉順也監修 ; 遠藤ゆかり訳 |
著者コメント
ナビ派を代表する画家エドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)を取り上げた、数少ない日本語文献の一つになります。19世紀末のパリでは、ポール・セリュジエ、ピエール・ボナール、モーリス・ドニなどの若手の芸術家がポール・ゴーガンからの影響を受け、ヘブライ語で預言者を意味する「ナビ」という言葉で自分たちを呼び、造形的革新を探求していました。本書では、このような芸術的動向と歩調をあわせながら、一定の距離を取りつつ独自の領域を切り開いていったヴュイヤールの画業を、豊富な図版とともに紹介しています。2017年2月からは東京駅丸の内にある三菱一号館美術館で展覧会「オルセーのナビ派展」が始まります(会期:2月4日~5月21日)。興味を持たれた方は、こちらにも足をお運びください。