一橋教員の本
法思想の水脈
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森村進編 |
著者コメント
親潮と黒潮の交わる潮目が豊かな漁場であるように、法学と哲学と歴史学が交錯する法思想史は多様な知見とアプローチに触れることができる興味深い学問分野です。法学を実務の表面だけでなく本格的に学ぶには法思想史の知識が欠かせません。本書は最近久しぶりに刊行された法思想史の教科書で最新の研究成果が利用されていますが、また別の特色は、法哲学者だけでなく法史学者も寄稿していることです。これは法思想がそれが生まれた社会の法制度と深く関係しているという認識から来ています。私は編者として冒頭の序論といくつかのコラムを執筆しました。