一橋教員の本

EU権限の判例研究

EU権限の判例研究

中西優美子
信山社  2015年3月刊行
ISBN : 9784797267426

刊行時著者所属:
 中西優美子(法学研究科)

著者コメント

 これまで約15年にわたり、複数の雑誌等にEUの権限に関する判例研究を公表してきた。リスボン条約が2009年12月1日に発効し、条約の条文番号が変更されたため、これまでの判例研究を見直し、アップデートしたものが本書である。
 本書では、52本の判例研究(うち2つは書き下ろし)を5つの部「権限配分及び権限移譲」、第2部「権限行使と履行確保」、第3部「権限行使と基本権」、第4部「先決裁定手続」及び第5部「国際的側面を有する権限問題」に分けて、掲載している。それぞれの部の最初に収載判例について説明をつけている。特に第2部「権限行使と履行確保」は、〈収載判例について〉261頁から〈補足〉299頁まで通読すると、条文を読んだだけでは理解できない、構成国がEU法に違反した場合の罰金賦課の制度が分かるようになっている。
 読者の利便を考えて、付録として「欧州連合(EU)司法裁判所規程(全訳)」並びに「EU運営条約及びEU条約条文の対照表」をつけた。姉妹書の『EU権限の法構造』(信山社2013年)と合わせて、学生、研究者及び実務家の方に利用してもらえたらと考える。

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