一橋教員の本

国際平和論

国際平和論

福富満久
岩波書店 2014年9月刊行
ISBN : 9784000289122

刊行時著者所属:
 福富満久(社会学研究科)

著者コメント

 世界は今やボーダレスな内戦状態にある。9.11米同時多発テロ以降、主権国家からなる国際政治システムは大きく変容し暴力がいとも簡単に国境を越え、国家主権に対抗する事態となっている。他方で軍事介入の敷居は冷戦期よりも大きく下がり、テロのグローバル化を防ぐ、との口実から様々な場所で欧米主導の「戦争」が繰り広げられている。自由至上主義経済や国際金融システムもまた地球を覆い尽くし、貧富の格差や高失業問題、環境悪化に起因する社会の不安定化は今後も改善しそうもない。ボーダレスな現代地球社会が抱える諸問題はどのように理解し、解決していけばよいのだろうか。
 本書では、歴史的事実を丹念に追いながら、国際政治の諸理論や紛争データ・脆弱国家指数などの最新のデータを駆使し、地球社会の諸問題の核心を論じている。国際問題に日々関心を持ち、解決策を模索している若者には是非とも本書を手に、激動する世界をつかんでもらいたい。

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