一橋教員の本

EU権限の法構造

カバー画像:EU権限の法構造

中西優美子
信山社 2013年10月刊行
ISBN : 978-4-797-26714-3 本体8,800円+税

刊行時著者所属:
 中西優美子(法学研究科教授)

著者コメント

 本書は、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程のときに紀要『一橋論叢』に執筆した2つの論文及び専修大学の教員のときに執筆した10の論文と合わせて12の論文から構成される。約15年間のEU法研究のうち、特にEUの権限に関するものの成果をまとめたものである。2012年4月に一橋大学に教員としてもどったことを機に、リスボン条約が発効(2009年12月1日)したことを踏まえて、これら12の論文を全面的に見直し、大幅に加筆修正した。
 本書は、3つの部から構成される。第I部権限付与の原則とEUと構成国間の権限配分、第II部権限の生成と発展、第III部権限をめぐる法的諸相である。12章の論文を通じてEUの権限がどういったものであるのか、どのようにEUの権限が発展してきたのか、EUの権限をめぐる諸事項にどういったものがあるのかを明らかにするものである。
 専門書であるが、拙著の体系的教科書『EU法(法学叢書)』(2012年新世社)と合わせて読んでEU法及びEUへの理解を深めてほしいと考える。



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