一橋教員の本
「太平記読み」の時代
「太平記読み」の時代若尾政希著 |
著者コメント
1998年、安丸良夫名誉教授の後任として一橋大学に赴任した私が、最初に書いたのが、『「太平記読み」の時代』(平凡社選書、1999年)である。この校正刷を手に、本館の古びた講義室で(その後、大幅改修され現在はこぎれいになったが)、緊張しながら、「日本思想史特論」の講義をしたのを、昨日のことのように、よく覚えている。それから13年、このたび、平凡社ライブリー版として再刊された。新しい読者がどのように読んでくれるのか、非常に楽しみである。是非とも本書を手にとって欲しい。そして、感想を聞かせ欲しい。