一橋教員の本

世界の工場から世界の開発拠点へ : 製品開発と人材マネジメントの日中韓比較

カバー画像:2050 老人大国の現実

世界の工場から世界の開発拠点へ
製品開発と人材マネジメントの日中韓比較

都留康, 守島基博編著
東洋経済新報社 2012年10月刊行
ISBN : 978-4-492-52204-2 本体3,600円+税
刊行時著者所属:都留康(一橋大学経済研究所教授), 守島基博(一橋大学大学院商学研究科教授)

著者コメント

 韓国企業、中国企業は、これまで日本の独壇場であった製品開発の分野でも日本企業に迫りつつあり、今や「世界の工場」から「世界の開発拠点」へと進化を遂げつつある。
 本書は、日中韓を代表するリーディング企業への深い聞き取り調査の結果、ならびに3ヶ国374社に対するアンケート調査の結果を分析し、製品開発と人材マネジメントとの関係をはじめて明らかにしたものである。
 分析の結果、日本企業におけるインテグラル寄りの製品アーキテクチャ選択と長期志向の人材マネジメントとの補完関係の強みと、そこに縛られる弱み、韓国企業による製品アーキテクチャの戦略的選択と柔軟な人材マネジメントとを組み合わせる強みと、人材不足による開発リーダーへの過重な負担という弱み、そして中国企業の過度なモジュラー志向と短期的人材マネジメントとの問題点と、そこから脱皮しようと苦闘する姿が浮き彫りになった。

都留康・守島基博



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