一橋教員の本

統合リスクマネジメント

 
統合リスクマネジメント  

統合リスクマネジメント

  ニール・A・ドハーティ著; 米山高生, 森平爽一郎監訳
中央経済社 2012年1月刊行
ISBN : 9784502688805 本体6,200円+税
  刊行時監訳者所属 : 米山高生(一橋大学大学院商学研究科教授)

監訳者コメント

本書は、欧米のMBAで定評のある教科書N. Doherty, Integrated Risk Management, McGrawHill, 2000.を全訳したものである。第1部は基礎編、第2部は統合リスクマネジメントの理論的な枠組みを明らかにする。大学における「保険とリスクマネジメント」教育は、統計学や経済学との隣接性を一段と深めている。本書は、企業のリスクマネジメント戦略の枠組みを明らかにしており、保険の学習からもコーポレート・ファイナンスの学習からもアプローチ可能な発展的な内容が盛り込まれている。斜め読みして理解できるようなヤワなものではないが、高度な数学は使っておらず、紙と鉛筆と時間を使えば、誰にでも理解できるように書かれているのが流石だ。本書は、第一生命・第一生命経済研究所の寄附講義の支援を受けて行った研究会の成果物である。本学をはじめとする多くの研究者の貢献に対し、監訳者の一人として深く感謝したい。

(米山高生)



Share On