一橋教員の本

東北の村の近世 : 出羽国村山郡の総合的地域研究

 
東北の村の近世  

東北の村の近世 : 出羽国村山郡の総合的地域研究

  渡辺尚志
東京堂出版 2011年12月刊行
ISBN : 9784490207521 本体8,800円+税
  刊行時編者所属 : 渡辺尚志(一橋大学大学院社会学研究科教授)

編者コメント

この本は、江戸時代の出羽国村山郡(現山形県山形市・天童市・東根市など)を対象に、百姓・村・地域社会に焦点を合わせつつ、領主との関係や江戸とのつながりにも留意して、土地所有・備荒貯蓄・江戸廻米・百姓一揆・村方騒動などの諸問題について分析したものです。江戸時代の村山郡は、多数の領主の所領が錯綜しており、また紅花栽培などの商品作物生産がさかんで、全国的にみても地主・小作関係が広く展開していた地域でした。こうした特徴をもった村山郡において、百姓たちは土地と暮らしを守るためにどのような行動をとったのか、年貢納入をめぐって百姓と領主はいかなる交渉をしたのか、百姓一揆や村方騒動はどのようにたたかわれたのか、本書ではこれらの点を具体的に明らかにしています。



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