一橋教員の本

金融行政の座標軸 : 平時と有事を越えて

 
金融行政の座標軸 : 平時と有事を越えて  

金融行政の座標軸 : 平時と有事を越えて

 佐藤隆文
東洋経済新報社   2010年8月刊行
ISBN : 9784492654354    本体3,600円+税
 刊行時著者所属 : 佐藤隆文(一橋大学大学院商学研究科)

著者コメント

 金融システムは、我々の経済社会で広く決済機能や金融仲介機能を担い高い公共性を帯びている一方で、情報の非対称性や業務の相互依存関係等に由来する脆弱性を内包しています。金融業や金融市場に公的規制が組込まれているのはこのためで、金融規制・監督は金融システムの重要な構成要素です。その質が金融全体のパフォーマンスの良し悪しを左右することもしばしばです。
 わが国の金融行政の枠組みは1990年代の金融危機を経て大きくリニューアルされており、本書はその成立ちと働き方を最近の出来事を例に取り解説するものです。前半では、主要な政策目標を整理するとともに、行政手法の質的向上に向けた最近の取組みを紹介します。後半では、今般のグローバル金融危機について、その構図を探り、わが国当局の対応を振返り、世界的な規制再構築の流れを鳥瞰します。
 金融システム論の研究者、金融ビジネスに携わる実務家、アナリスト・会計専門家を含む市場関係者、当局・自主規制機関・報道機関の方々、そして将来これらの分野で働きたいと考えている学生・大学院生の皆さんにご一読いただければと思っています。

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