一橋教員の本

コーポレート・グローバリゼーションと地域主権

 
コーポレート・グローバリゼーションと地域主権  

コーポレート・グローバリゼーションと地域主権

 福田泰雄著.
桜井書店   2010年4月刊行
ISBN : 9784921190620    本体3,400円+税
 刊行時著者所属 : 福田泰雄(一橋大学大学院経済学研究科)

著者コメント

 今日進む市場経済のグローバル化は、単なる世界市場のフラット化ではない。数社の巨大多国籍企業が、それぞれ農産物から金融に至る主要な市場において過半数のシェアを握り、しかも貿易ルールを形成・決定する。こうした巨大多国籍企業による市場と制度のガバナンスの成立を決定づけたのがWTO合意である。本書では、この巨大多国籍企業によるガバナンス=WTO体制が、一方の巨大資本と他方の各国の労働者、あるいは各国の農業者、あるいは開発途上国との間で、力のバランスを前者の巨大資本サイドへ大きくシフトさせること、またこのパワー・バランスの歪みが個人間・南北間での経済格差、貧困、食糧リスク、生活の不安定化、コムニティの空洞化を生み出すことが論じられ、最後に巨大多国籍企業によるガバナンスに対するオルターナティブが示される。

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